20160229 人体600万年史(下):科学が明かす進化・健康・疾病

ダニエル・E・ リーバーマン 著
塩原 通緒 翻訳
出版社 早川書房
発売日 2015/9/18

「裸足への回帰」という趨勢の生みの親として著名な進化生物学者が、現代人の病という視座を通すことで600万年の人類進化史をエキサイティングな、現在進行形の物語に変えた、骨太な知のサーガ。
 ヒトが抱える現在・未来の問題を解く鍵は進化史の過去にあり。

著者紹介
ダニエル・E・リーバーマン(Daniel E. Lieberman)
 ハーバード大学人類進化生物学教授、同大エドウィン・M・ラーナー2世記念生物学教授。《ネイチャー》《サイエンス》誌を初めとする専門誌に100以上の論文を寄稿。ヒトの頭部と「走る能力」の進化を専門とし、靴を履かずに走る「裸足への回帰」を提唱、「裸足の教授」と呼ばれる。その研究と発見は新聞、雑誌、書籍、あるいはテレビのニュース番組やドキュメンタリーにおいて注目されている。

クリストファー・マクドゥーガル絶賛
「人体の秘密をダニエル・リーバーマンのように知りつくす者はなく、
リーバーマンのように人体史を流麗に物語ることのできる者はいない」

長沼毅氏(広島大学准教授)推薦
「病のもとは進化と文化のミスマッチ。それを拡散する現代社会のディスエボリューション(悪しき進化)をヒトは克服できるのか、興味はつきない」

第10章 過剰の悪循環
p115
脂肪はたいてい、最終的に肝臓によって組織化される。
一部は肝臓内に貯蔵され、
一部はすぐに燃焼され、
また別の一部は筋肉に貯蔵されるが、
残りは血液によって運ばれて、身体中に分布する専用の脂肪細胞に行き着く。
 典型的なヒトの体内には数百億個の脂肪細胞があって、その一個一個に一滴の脂肪(脂肪滴)が含まれている。脂肪細胞に脂肪が追加されるにつれ、脂肪細胞は風船のように膨らむ。
 あなたがまだ成長中なら、脂肪細胞が膨らみ過ぎたところで脂肪細胞は分裂する。
 たいていの人は成人になった時点で脂肪細胞の数が一定になる。
 この脂肪細胞の多くは皮膚の下側にあり、そのため「皮下脂肪」と呼ばれている。
 脂肪細胞の一部は筋肉やほかの器官のなかにもある。また別の一部は腹部の器官のまわりに集まっていて、そこにある脂肪は「内臓脂肪」と呼ばれる(俗に言う「おなかの脂肪」)。
 この「内臓の脂肪(おなかの脂肪)」と「皮下脂肪」との違いはきわめて重要だ。内臓脂肪はほかの脂肪細胞とは違うふるまいをする。そのため腹部の過剰な脂肪は、肥満に関連する多くの病気にとって、単なる過体重よりもはるかに深刻な危険因子となる。
 ケーキ(略)炭水化物(略)糖に分解(略)二つの基本形は、グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)。
p116
インスリン
p117
重要なポイントは、食後にグルコースの値が高くなったとき、あなたの身体はその値を迅速に下げようとするために、すぐに利用できない余分なグルコースのほとんどを脂肪として貯蔵する、ということ。

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