20170228 教団X 中村文則
p494 人間同士における最も濃密なコミュニケーションが愛であるとしたら、相手の拒否でしか満足できない私はすべてから弾(はじ)かれている。
p494 人間同士における最も濃密なコミュニケーションが愛であるとしたら、相手の拒否でしか満足できない私はすべてから弾(はじ)かれている。
中村文則 p37 人間は自分を多少甘やかしていなければ生きていくことはできないと、高校の時の教師が言っていたような気がする。 だが、私はいい予感のしない自分の人生に、他人を巻き込むわけにはいかなかった。
【ラストシーン】 もし思い出して彼女がおかしくなったとしても、僕はそばにいるだろう。(略)僕達は最高のデュエットだから。
私は気持ちが落ち着き、優しい何かに包まれた。これはきっと永遠に続くだろう。私は、以前美紀に対してふざけてよくそうやったように、微かに濡れたその美紀の指を、そのまま、口の中に含んだ。