今日の本-20080811

レッド・ボイス/T・ジェファーソン・パーカー
名手!面白かった。一気読み。主人公に一つ特徴を持たせるのが多いな、この人。今回は、「共感覚者」。ちょっとジェッシー・ストーンに似てたかな。過去作は、『サイレント・ジョー』『ブラック・ウォーター』『コールド・ロード』など。いずれも読ませるって作品でした。

日本人の「死」はどこにいったのか/山折哲雄×島田裕巳
山折哲雄さんの名前に惹かれて。島田さんも宗教学者なんだな。観想って行があるんですが、要はイメージトレーニングだよなって、なんとなく発見。ま、どーでもいいか。対談で読みやすい。断食往生死…いいなあ。

流人望東尼/小石房子
高杉晋作の最後の歌「面白き、こともなき世を、おもしろく」に、続けて「すみなすものは、こころなりけり」という句をつけたとか、つけないとか。(どっちだよッ!)…という人の物語。強くて品のよい幕末のオバア様ストーリー。ちなみに、「るにん・もとに」とタイトルは読みます。野村望東尼(ぼうとうに=もとに)という名前の女性なので。

高度成長/武田晴人
これも、ちょっとまとめたい本。すっきりと、1955年の保守合同から、ベトナム戦争~ニクソンショック~オイルショックまで、経済史を中心に時代の流れをまとめてくれている。
「経済成長しなくちゃいけないんだ」という神話について。また、「大国でなければいけないんだ」という神話について。では、その神話が崩壊したら?ってことを考えてしまう。土地神話崩壊したりとか、「絶対変わらないんだ」なんてものは、ないんだよなあ。ハイ、諸行無常ざんす。
知足、すなわち、「足るを知る」。あるいは、「入るを知りて出ずるを制す」。これに尽きる。そこで欲望との戦いは発生しますが、ハイ。

空の戦争史/田中利幸
これまた、まとめたい本。空爆=結果的に、または、意図的に無差別攻撃。という定義ですが、空爆が始まったのが第一次世界大戦から。100年経っていない。
しかしそれから、イギリスの空爆、ドイツの空爆、アメリカの空爆1945まで(いかに膨大な数の人々殺されたか)が、よくまとめられています。
戦争って…人間界には「つきもの」…か。

マネーロード/二郎遊真
この人の初めて読んだけど、「着信ありFINAL」の脚本をやったとか。んー、この世代(1975生まれ)って感じの作風。どこか漫画的なタッチ、どこか精神病んでる的な登場人物。面白かったし、結構笑えた。最後は素直に安直にハッピーエンドにしてほしかったなあ。

四人の兵士/ユベール・マンガレリ
1956フランス生まれ。山の中に一人で住んでいる。…のかな?そんなような感じの作者紹介文。一人ではないかもしれないが。
けれど、い~い作品でした。せつない、悲しい、はかない、美しい。戦場が舞台というか背景ですが、童話のようなタッチの作品。児童文学作家としてデビューしたとか。優しさと現実に向き合う眼を感じました。

パール判決を問い直す「日本無罪論」の真相/中島岳志×西部邁
西部邁さんの名前に惹かれて。TVの「報道2001」にちょくちょく出てるおじ(い)さんですね。小林よしのりとの対談本とか。「パールは単純な日本無罪論ではない」という中島さんの主張は、至極まっとうな意見だと思った。
しかし西部さんの論理にはいつも感心してしまう。綺麗な芸術作品を見ているよう。あるいは、美しく隙の無い幾何学模様。本当の「保守」ってのは、この人だけなんだろうな。と、「保守」の正しい意味もわからないのに、思わされるパワーがあります。恐るべし、西部!

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