20230509『読まずに死ねない哲学名著50冊』平原卓【第一部】【第二部】

2023.5.5再読

p4
哲学の歴史は、〈真理〉はそもそも存在しないことを示す過程だったと言っていいくらい。
真理をつかむことが哲学の課題ではない。ましてやそれを悟ることでもない。真理という概念自体が、一つの〈背理〉なのだ。
長い時間をかけて、哲学はそうした洞察に行き着いた。ニーチェはその極致。
哲学は何の役にも立たないのではない。哲学は〈真理〉が存在しないことを踏まえて、問うべき事柄を、私たちの〈生の意味〉や〈生の価値〉へと移した。
一、普遍的な認識は可能か?
二、よい社会とは何か?
三、恋愛の意味は何か?
現代の私たちも抱く問題を提起して、納得できる答えを与えてきた。
p5
哲学とは?
「概念」によって〈共通了解〉を生み出すこと。
すなわち「共通了解の言語ゲーム」。※なんじゃその説明は。

p25【第一部】古代ギリシア~宗教から概念による世界説明へ
■01ソクラテスの弁明 プラトン
「よく」生きる。

p31
■02饗宴 プラトン
恋とは、善きものが永遠に自分のものであることを目ざすもの。

p39
■03パイドロス プラトン
恋の本質はよき狂気である。
狂気は決して悪いものではなく、むしろよきものの源泉。日常の世界を超え出た感性のあり方。

p51
■04国家 プラトン
〈善〉のイデアこそは学ぶべき最大のもの。
〈善〉に基づいて初めて〈正義〉や〈美〉は存在しうる。
〈善〉によって初めて〈真〉は存在しうる。
洞窟の比喩。
タレスたちは、世界説明の原理を、ギリシア神話から概念(水、無限なるもの、空気)に置き直したが、プラトン世界の根拠を〈善〉という価値に置いた。哲学の水準を進めたと言える。

p60
■05形而上学 アリストテレス
概念の学
形而上学…現象の背後にある真理、世界の根本原理(神、実体など)を探究する学問。ポストモダン(フーコー、デリダ)や分析哲学(ヴィトゲンシュタイン)によって批判される。
※現象学(フッサール、ハイデガー、サルトル)も批判しているのでは?
p63
アリストテレスは、師プラトンとは違い、「原因」と「結果」によって、世界を描く。
p64
第一の原因を、私は「不動の動者」と呼びたい。これが世界の根本原因だ。
ヨーロッパ中世のスコラ哲学者アクィナスは、『神学大全』で、アリストテレスの議論をキリスト教哲学に結びつけ、世界は創造主すなわち神を根本原理とする。

p67
■06政治学 アリストテレス
人間がその自然の本性において国家をもつ(ポリス的)動物であることは明らかだ。
p68
国家は「最高善」を目がける共同体。
「私たちにとっての目的因は善であり、最高の目的因は最高善である」(『ニコマコス倫理学』)※ニコマコスはアリストテレスの息子。

第二部】中世~キリスト教神学に取り込まれた哲学

■07人生の短さについて セネカ

■08告白 アウグスティヌス

■09神学大全 トマスアクィナス

p95
■10君主論 マキャベリ
p96
ルネサンスは、神の中世から、人間の近代への橋渡しをした。
p97
宗教や道徳ではなく
暴力とルール
※力のない正義ほど哀れなものはない。
拉致問題
リビアモデルで北朝鮮は非核化するのか。リビアモデルが成立する条件は?
p100
自衛のためなら暴力をつかえ。
分裂状態にある祖国を憂うマキャベリの情熱。
ドイツは
ベトナムは
韓国は
グルジアは
p102
マキャベリの考えは、神による世界創造を説く中世スコラ哲学と、市民社会の原理を論じる近代哲学の間にはさまれている。

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