20230405日本と世界の歴史を考える

(1)日本の歴史

日本の歴史をたどると、①縄文~②天孫降臨~③弥生~④武家政権~⑤徳川政権~⑥欧米による強制開国~⑦現代となる。この動画は、①の水信仰=蛇・龍神信仰の世界的広がりを強調する。自然神信仰あるいはアニミズム(すべてのものに霊が宿る)である。その後、世界は次の段階を迎える。

(2)精神革命

『精神革命(伊東 俊太郎)』である。だいたい2500~2000年前、ソクラテス(欧)、孔子(東亜)、ブッダ(印度)、イエス(中東)による。日本の歴史では②にあたり、これによって、日本の時代は③に至る。〈狩猟採集〉から〈農耕牧畜〉への大変化である。「自然の恵みをいただく」から、「自然から恵みを強奪する」に変わった。二千年後の結果が、現代のSDGs(水問題含む)である。

(3)日本の〈古代〉

②天孫降臨と書いたが、大和政権確立であり、越や出雲や吉備の国を従えた時代。天皇がトップ(後に貴族の藤原氏が台頭するが)の独裁時代(王制。近代の選挙制度はない)である。飛鳥・奈良・平安時代(~1192)であり、一般には〈古代〉と呼ばれる。

(4)欧州の〈古代〉〈中世〉

欧州の場合、〈古代〉と言えば、西ローマ帝国滅亡(476年)のあたりまで。それから東ローマ帝国滅亡(1453年)のあたりは〈中世〉と呼ばれる。特徴は、〈神〉という宗教である。宗教とは、幸福を与えてくれる教え、であり、〈中世〉においては、〈神〉が幸福を約束してくれた。

(5)日本の〈中世〉〈近世〉と欧州の〈近代〉

日本の〈中世〉は、④武家政権の時代。鎌倉~室町時代である。⑤安土桃山~江戸時代は〈近世〉と呼ばれる。対して、欧州の歴史区分では、〈近世〉を置くことは少なく、〈中世〉の次は〈近代〉になる。16世紀ルネサンス~宗教改革~フランス革命〜19世紀産業革命が〈近代〉で、特徴は資本主義(キャピタリズムと、それに付随する民主主義[選挙制度])そしてナショナリズム[民族主義]である。いわゆる、資本=ネーション=国家柄谷 行人)。〈神〉は死んだ。幸福を与えてくれるのは、〈カネ〉であり、〈クニ〉である。これこそ、現代の人々が信じている宗教だ。

(6)日本の〈近代〉

西洋の〈近代〉が、日本にやってきたのが⑥欧米による強制開国であり、1853年ペリー来航は、義務教育でも教えられる。脱亜入欧。植民地にされるか、植民地を増やすか。二択の時代であり、約百年後、日本は敗れた。戦後、米国の強い影響の下、1968年に世界第二位のGDP達成。ジャパン・アズ・ナンバーワンである。その後、1985年プラザ合意など経済戦争は続く。1990年頃、冷戦終結(ベルリンの壁・ソ連崩壊)。そして1991年湾岸戦争と共にアメリカ一強時代。2001年同時多発テロ事件を経て、2010年に中国がGDP世界第二位。2022年ロシア・ウクライナ戦争。

(7)まとめ

まとめると、動画の目的は、①の時代の紹介が一つ。もう一つは、「水を大切に」とか。問題は、水を〈共有〉できるか。19世紀のマルクスいわく、〈資本主義〉の次は〈共有主義〉。果たして成るや、成らざるや。※共産主義という言葉は余りにも汚れっちまったので使わない。

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