20220726『ウイルスの進化史を考える』武村政春

p12 2001年頃、ウイルスのDNAポリメラーゼ(DNAを複製する酵素)が、真核生物のDNAポリメラーゼの一種に非常に近いことが分かった。それで仮説「真核生物の細胞核はウイルスがつくった」を提唱。 p17 巨大ウイルスとは、2003年以降に世界中から分離されている、比較的粒子サイズ、ゲノムサイズが大きな二本鎖のDNAウイルスの総称。主に真核単細胞生物に感染する。翻訳に関わる遺伝子をもつなど、生物に近い仕組みをもつものも。「一部の機能を欠く細胞性生物」と考える研究者も。 細菌…真核生物と違い、細胞に細胞核がない原核生物。全生物の共通祖先に近いグループ。 生物の定義…①細胞からできていて、②その細胞内で代謝活動を自分の力で行ってエネルギーを得て活動し、③自己複製により子孫をつくる。細菌(バクテリア)、古細菌(アーキア)、真核生物。この三種は共通祖先から分かれたか。p18 ウイルスは、酵素の遺伝子のような代謝活動に必要なものをもたない。また感染先の細胞の中でしか複製することができない。※ウイルスは外部の細胞がないと自己複製できない。 p18 しかし生物の定義からは外れているが、「生命(体)」と僕は思っている。生命は明確な定義がない。p19 ウイルスの構造は「ゲノムがタンパク質の殻(カプシド)で包まれている」。細菌であるマイコプラズマの構造は「ゲノムが脂質二重層(細胞膜)で包まれて」おり、「細胞膜の中に無数のリボソーム、タンパク質、そしてタンパク質やアミノ酸の材料がある」。p20 生物は、ゲノムの本体物質は必ずDNA。ウイルスは、DNAまたはRNA(レトロも。この三種が7群に分類される。p41 )。生物は、RNAをゲノムとして使うことに「不具合」があったと考えられる。p21 典型的なウイルスの一種は、カプシドタンパク質がたくさん集まって、正三角形の板が二〇枚集まってできる「正二十面体」の殻をつくり、内部にゲノムを格納。ノロウイルスやアデノウイルス。 p26 なぜウイルスは外部の細胞に感染するのか。ウイルスはリボソームがないから。リボソームはタンパク質を合成する。リボソームはRNAとタンパク質からできている。全生物は、細胞の中に何千個、何万個のリボソームを必ずもつ。リボソームは、メッセンジャーRNAが運んだ情報によってタンパク質を合成する。ウイルスは仕方なく外部の細胞に入り込み、そこにあるリボソームでタンパク質をつくる。(※自己複製か。乗っ取り屋だな)p28 ウイルスは、宿主の細胞に感染したら、殻カプシドを壊し、内部にある遺伝子(※自らのゲノム)を宿主の細胞質に放出。ウイルスのメッセンジャーRNAが宿主のリボソームへのコンタクトを試みる。暗黒期と呼ばれる。ウイルスは盛んに宿主の細胞の中でリボソームを使い、自らのタンパク質をつくり、それを使ってゲノムを複製し、増殖する。p29 ほとんどのウイルスには「宿主特異性」があり、決まった宿主の決まった細胞でないと感染しない。ウイルスが細胞表面にとりつく過程を「吸着」といい、合理的に進化してきたように思える。たとえば、コロナウイルス科の吸着方法は、その先の「侵入」まで見据えた、感心してしまうようなものである。 

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