20220706今日の本 図書館より

(1)『真説日本左翼史』※別投稿
(2)『完全読解司馬遼太郎『坂の上の雲』』p15 佐藤|「三〇歳を過ぎたら生活や人生がどうなるかわからない」という不安を抱いているから『東京タラレバ娘』の人物たちは、高い理想を掲げつつも、仕事はおろか、結婚もできない。いわば〈生活保守主義〉。 片山|バブル以降の若い人たちの多くが、バイトや非正規で働いているが、当初、「会社に縛られない生活」と喧伝されていた。ところが、もはやそれも「騙されていた」と気づいているのでしょう。「自由だ」と言われていたのは、実は「捨てられているのだ」と。それで〈夢より用心〉〈不自由でも安全〉と、「身を守る術」ばかりを発達させる。※サッチャーやレーガンの頃に始まり、ソ連崩壊以降に世界を覆った新自由主義の結果。グローバル資本主義ともいえるか。社会主義の福祉がもたらす安心感、あるいは、〈終身雇用〉〈年功序列〉が消えた。 p34 佐藤|国民が学ばなくなった国家に未来はない。【第二章 夏目漱石と正岡子規】 p93 佐藤|漱石の『門』では、座禅を組んでも何も解決しません。 片山|そして「神話は事実ではないが、事実であるかのように扱う」という鴎外にしても、神や超越的なものが不在のなかで、〈現実〉といかに〈折り合い〉をつけるか、その〈葛藤〉をそれぞれ模範的に示している。 佐藤|なるほど。〈インテリとしての現実肯定のあり方〉ですね。 片山|〈近代の知識人〉であれば、誰もがぶつかる問題です。p99 昭和三十一年「経済白書」で「もはや戦後ではない」。【第三章 明石元二郎と広瀬武夫】
(3)『平成史』※別投稿
(4)『21世紀の道徳』2021.12.10初版、2022.2.20 3刷 ※おもしろそう。別投稿
(5)『ウイルスの進化史を考える』※別投稿
(6)『香り立つ金箔』※普通
(7)『魔術師と予言者』p17 ウィリアム・ヴォート(1902生まれ)環境保護の礎の理念を構築。消費を減らせ! さもなければ全員死ぬ。牛肉の消費量を減らせば、貴重な農地を牛の飼料の栽培にあてずにすむし、生態系への負荷軽減にもなる。「予言者派」 ノーマン・ボーローグ(1914生まれ)技術楽観主義。1960年代「緑の革命」実現。革新せよ! それが唯一の生きる道だ。牛の飼料小麦の単位面積あたりの収量を増やせばよい。「魔術師派」 p22 ふたつの見解の対立は、善悪ではなく、人生観の違い。個人の自由を重んずる倫理観と、他者との繋がりを重視する倫理観とのせめぎ合い。※公共の福祉に反しない限りってやつだ。即ちフランス革命の理念〈自由〉と〈平等〉のバランス。これは〈愛〉の役割だったが、佐藤優氏によれば、近年〈愛〉は機能不全らしい。 p24 わたしは、ふた通りの考え方、ふた通りの可能な未来図について書いていく。※作者チャールズ・マンは、二者択一はしない、か。そりゃそうだ。そもそもできないから。両方必要だ。 p24 第1部では、生物学の「どんな種も必ず破滅する」という言葉を考えてみる。 第2部では、個人としてのヴォートとボーローグ。 第3部では、ヴォートとボーローグの立場で四つの難問〈食糧(土)、水、エネルギー(火)、気候変動(空気)〉の対応を。なお土・水・火・空気はプラトンの四元素。 第4部では、二人の晩年を。 第5部では再び問い「人間はなぜ自分たちの種が成功し、繁栄さえできると考えるのか」。 【第4部 ふたりの男】p562 1947.12.27米国科学アカデミーで会合。米国内務省と農務省の高官たち。民間人がふたり。ウィリアム・ヴォート(米州連合資源保全局長)とジュリアン・ハクスリー(この会議を招集。このときはユネスコ(国連教育科学文化機関)の設立責任者)。p564 英ケインズの消費主導型の経済成長を目指すことになった。トルーマン大統領「地球上の誰もが中流層の米国人並みの暮らしができるようにしなければ!」この理想は、戦後秩序をつくる西側諸国の道義的目標になり、また旧植民地の心もつかんで、共産主義との闘いに巻き込んでいった。ハクスリー「反対。やみくもに成長を目指すのではなく、自然と文明の均衡のうえで実現せよ」p566 ハクスリーが見いだしたヴォートの『生き残る道』は翌年ベストセラー。(略)ヴォートは人間を生物学的にしか見られなかった。(略)p570 第二次大戦後には、10あまりの国際会議で、その後の世界秩序の大筋決定。1945.6サンフランシスコ会議で国際連合憲章への署名。五ヶ月後のロンドン国連会議では、ユネスコ発足(ハクスリー初代事務局長)。その後、米国ブレトンウッズの国際会議で、国際通貨基金(IMF)と世界銀行が設立。さらにスイスのジュネーブ会議では、関税及び貿易に関する一般協定が結ばれた。(*)IMFの目的は、外国為替の相場や取引、国際収支の調整などに関する制度のこと。 世界銀行の目的は、第二次世界大戦で戦災を受けた国の復興のため。 現在は加盟している開発途上国の経済成長を助けるため、融資を行うこと。 ※800頁余りは大部すぎて完読する気力がなかった。共に人類の幸福を目指しながら相反する二つのグループの現在継続中の物語。そんなところか。


(8)『無月の譜』※読ませる。面白い。 p95 「夭折した天才駒師」と言われる宮松影水こと宮松幹太郎は、一九二八年(張作霖爆殺の年)、将棋指しの宮松関三郎七段(追贈八段)の長男として、東京下町の根津に生まれた。 p105 最も古い感じの形は甲骨文字。殷の古代文字。殷は紀元前一七世紀頃始まり、紀元前一〇四六年、周に滅ぼされた。※3700年前に文字はあった、と。 p296 シンガポールには「日本人墓地公園」が1891年に創設された。有名なのは二葉亭四迷の墓。ロンドンからの帰途、肺結核による肺炎悪化で船上にて死す。シンガポールで荼毘に付され、この墓地に埋葬。ひときわ多いのが太平洋戦争中の戦没者の遺骸。管理はシンガポール日本人会。

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