20220522『日米開戦の真実』

『日米開戦の真実』佐藤優 p9 帝国主義の時代において戦争は不可避であった。日本は開戦の大義名分を持っていたし、アジア国家としての筋を通した。もちろん筋を通す正しい国家が必ずしも勝つわけではない。大川周明もA級戦犯として東京裁判に引き出されたが、精神障害のため免訴。謎。大川周明が著者『米英東亜侵略史』の言説を法廷で主張したら、理論的には開戦の正当性について、日本の大義と米英の大義をほぼ互角に持ち込めたであろう。日本国民は当時の国家指導者に騙されて戦争に突入したのでもなければ、日本人が集団ヒステリーに陥って世界制覇という夢想に取り憑かれたのでもない。日本は当時の国際ルールを守りながら、じりじりと破滅に向けて追い込まれていったのである。あの戦争を避けるためにアメリカ人と日本が妥協を繰り返したとしても、結局、日本はアメリカの保護国、準植民地となる運命を免れなかったというのが実態ではないかと筆者は考える。※ならば乾坤一擲、勝負。か。 p11 日本は地政学的に運が悪かった。※現在、米中が日本の脅威である。 p11 21世紀、日本を取り巻く環境が冷戦時代や太平洋戦争前よりも悪くなる可能性はある。地政学的な運の悪さをインテリジェンスによって克服した例が世界にいくつかある。れいせんかにソ連を手玉に取ったユーゴスラビアや現在ではイスラエルがその例だろう。「理論的に正しかったので、戦争に至らぬかたちで日本国家と日本人を生き残らせることができた」という結論を導き出せるように、大川周明の言説を読んでいきたい。※当時の事実を正確に知ると興味深い。p57 アメリカの太平洋進出、東亜進出は、日露戦争直後から初めて大胆無遠慮となってきたのであります。p58 日露戦争によって国力を弱めていた日本の勢力圏満蒙が、アメリカ進出の目標となったのであります。p60 日本国民はハリマンが秘かに東京に来た頃に、講話談判に不平を唱えて焼き討ちの騒動となり、戒厳令まで敷かれたのであります。それなのにその少なき獲物のうちから、満鉄をアメリカに売ってしまえば、勝利の結果を全く失い去るに等しいのであります。p62 (※帝国主義時代ゆえに)東亜発展は日本にとって死活存亡の問題であります。さればこそ国運を賭してロシアと戦ったのであります。ところがアメリカの東洋進出は、持てるが上にも持たんとする贅沢の沙汰であります。アメリカはその欲望を満たすために、日露戦争によって日本が東亜に占め得たる地位を、無理矢理奪い去らんとしたのであります。この時より以来、アメリカは日本の必要止むなき事情を無視し、傍若無人の横車を押しはじめたのであります。(略)十万の生霊を犠牲にし、二十億の金を使って、満州からロシアの勢力を駆逐したのでありますから、ここに日本が商業的発展を試み、あらゆる企業を計画することは、当然至極の(略)p64 奉天のアメリカ総領事ストレート、ハリマンと相知り、1906年、わずか26歳で就任。アメリカの力を満州に扶植する覚悟。

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