20220505『博徒・森川鹿次の生涯』

『博徒・森川鹿次の生涯』2000.5.30発行 ※ボンノより十歳年長。しまなみ海道あたりが舞台。 p6 愛媛県川之江市(現四国中央市)生まれの森川鹿次が今治市にやって来たのは昭和二十年の暮れころであろう。彼は満州からの引き揚げ者で、博徒である。年齢はすでに四十一歳だったが妻子はなかった。満州に賭けた夢は、日本の敗戦によって徒労に終わった。森川は只の博徒ではなかった。今でも、今治市には彼の義侠心に助けられた人々が少なくない。(略)p7 家は士族、素封家。が、父祖の放漫により彼の少年時代に没落。p9 満州といえば、宇和島藩から仙台伊達家に行った伊達陽之助の、伝説的な活躍が伝えられて青年の野望をかき立て、多くの若者が大陸を目指して海を渡った。昭和の初期に渡満した者には、危ない橋も承知の無頼や食い詰め者が多かった。一攫千金の夢。 ※ゴールドラッシュみたいなものかねえ。 p11 満州にいた軍の特務機関はアヘンの利益を握って暴利を得ていた。その利益の一部が東条英機が台頭する政治資金になっていたという噂もある。※何が真実やら、だねえ。もはやわからんね。 p11 満州は表は満州鉄道や日産本社などに装われていたが、裏では様々の非合法的な略奪が半ば公然と行われていた。※ま、そうだろ。 p21 昭和二十一年はちがつ二十六日、義弟の檜垣謙次郎(元海軍大佐)が、武人らしい覚悟の割腹自殺。p22 国体を護持するため、護国の鬼とならむ。鹿次は衝撃。p24 未亡人野沢春子は、五人の子供を連れて苦闘。p30 鹿次と春子は祝言の盃。p32 若者が、鹿次の所に集まって、小さな組の原型ができる。p45 広島駅前を制圧した岡組は、組事務所の屋上に第三国人の存在を示す「晴天白日旗」を立てて警察も手が出せなかった。※なぜ? 米国の占領政策のため。p46 昭和二十七年六月、広島刑務所から出所した阿賀の土岡博が、山村系の組員に殺害される。土岡博は以前にも、広島駅前で山村の刺客美能幸三に狙撃された。p47 鹿次夫婦は、親しかった土岡博の死を悼んだ。p48 今は今治市とつながっている波止浜町の『波止浜船渠』は財閥解体で住友の手を離れ放置されていたが、県知事久松定武(戦前の貴族議員で、松山の殿様の末裔)は映画館で成功している坪内寿夫を説得。そのころ坪内は映画の二本立て興行で成功し、愛媛県内に映画館三十館ほど。宝塚や東宝映画を傘下に持つ阪急の総帥小林一三にも認められていた。坪内は大阪に言って小林に相談。小林に激励された坪内は昭和二十八年四月に営業再開。(略)p52 山村組に内紛。親分の山村辰雄は事業家を気取って、組の実権は若頭の佐々木哲彦に。その佐々木の客分の山平辰巳が射殺され、次いで山村美紗幹部が射殺。連続殺人の背後には、呉市の実権を握る佐々木に対抗する今田泰麿一派の反目があり、今田は山村組から破門。昭和二十九年八月、暑い夏。波谷守之が森川鹿次を訪ねた。p55 鹿次「皆はどうされとるかのう」波谷「ちりぢりです」「そうかい。呉の出来事はだいたい聞いちょるが、あんたらだけで、山村組に刃向かうのは無茶じゃろう」「行きがかりということもありますけん」波谷は、緊張した顔を少しも綻ばせた。※なるほどねえ。行きがかりということ。確かに、あるねえ。p58 数十人の佐々木一派に対して、波谷と今田らは五、六人の若い者を連れて戦いを挑んでいた。やがて逮捕される。(略)報復として、獄中の波谷を支えてくれていた父親吾一まで射殺された。(略)森川夫婦は思う「堅気の実父まで殺すとは(山村組や小原組は)外道じゃ」。波谷の服役中、佐々木哲彦は、小原組の跡目に介入して射殺された。半ば堅気になっていた山村辰雄は復活、勢力拡大する。p66 「(矢嶋清に)わしの娘(栄子)を、長次さんさえ良かったら、もろうてもらえんか」p68 昭和二十年二月の神戸大空襲の前後、田岡一雄は妻子を連れて明石市に疎開。神戸に帰った田岡は昭和二十一年に三代目山口組襲名。(略)p70 長次と栄子は式を挙げた。互いに純粋培養された博徒夫婦。黄金町の鹿次夫婦の家とは、道路を隔てた隣に新所帯。鹿次は娘婿が自慢。p71 長次が、田岡一雄から、直参若中の盃を受ける話が。※若中(わかなか、わかじゅう、じゃくちゅう、わかちゅう)…①村の若者たちの集団。若中組。江戸時代に各村に組織された青年団であり、おおむね15歳から結婚するまで加入するのが一般的。祭りや民俗芸能、あるいは村まわりの警備や土木作業などの村仕事、婚礼への関与や若年者への性教育、しつけや制裁、力比べなどをした。明治・大正期には「青年団」として存続した。②暴力団における若中とは杯事(さかずきごと)を通じて結ばれた親子関係(若中)や兄弟関係(舎弟)のうち、親子関係の子分をさす。

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