20211017今日の本 図書館より

(1)『生命海流』福岡伸一 2021年06月発行 p8 今をさること200年前、1835年9月15日、ガラパゴス諸島にたどり着いた女王陛下の軍艦、70余名が乗船するビーグル号には、22歳のダーウィンが乗っていた。船長フィッツロイのコネで、たまたま随行を許された民間の客人。あとになって『種の起源』として結実する進化論の構想は、何一つとして彼の中には準備されていなかった。p9 ガラパゴス諸島には謎が三つある。一、この島の奇妙な生物はどこから来て特殊な進化をしたのか? 二、ガラパゴスは誰が発見したか? 三、ガラパゴスで空白の三百年に何があったか? p10 一、この島の奇妙な生物はどこから来て特殊な進化をしたのか? ガラパゴス諸島は古い島で数百万年、新しい島で数十万年しか経過していない。進化はこれから本番。南米大陸から海上1,000キロ離れているのに、生物たちはどこから来たのか。どのように独自の進化を遂げたのか。大陸のリクガメは小ぶりだがガラパゴスゾウガメは甲羅1メートル、体重数百キロ。たどり着いたときは過酷な環境だったはずなのに巨大化したのはなぜか。不思議なのは、巨大ゾウガメはもう一カ所、インド洋セーシェル諸島にアルダブラゾウガメがいる。絶海の孤島にたどり着いた2種のゾウガメは進化論的な道筋が似ている、といえる。他の独特な生物としては、陸と海に別れたイグアナたち。飛ぶための羽を諦めたコバネウ。各島に別れて独自の生活様式とそれに見合った嘴を持つようになったフィンチたち。 p12 二、ガラパゴスは誰が発見したか?(略) p17 三、ガラパゴスで空白の三百年に何があったか?(略)※生命の不思議だな。


(2)『コモンズ:スコラ 第18巻 
ピアノへの旅』
坂本龍一 2021年07月発行 p5 音楽を聴くための指針になるものの一つとして、僕(坂本龍一)のプレイリストを共有して「こういう音楽もあるよ」「こういう音楽が生まれた背景にはこういうことがあるよ」と紹介したい。p12 ピアノはどこからやってきたのか? ピアノの歴史は1700年頃に始まるとされる。直接の前身にあたるのは、チェンバロとクラヴィコード。p35 上尾「14~15世紀には合金や精密機械の技術も格段に進歩。大時計は中国から始まって、アラブ世界を通じてヨーロッパに1300年代と言われていて、教会に時計が付いたのもその頃」坂本「教会の時計は最初は時間を知らせるというより、神の威光を象徴的に村々に知らしめるためのもの」p36 上尾「チェンバロやクラヴィコード、あるいはパイプオルガンといったヨーロッパ的な鍵盤楽器は、そういう金属加工の技術があって初めて作れる。ただ、鍵盤はなぜあの形なのか、なぜ黒と白の鍵なのか、なぜこういう音の分割になったのか、さっぱりわからない」p38 上尾「1420~30年代にはすでに白鍵と黒鍵がある(クラヴィコード)」p40 パイプオルガン、クラヴィコード、チェンバロ。p41 十二音階はいつ、なぜ生まれたか? 上尾「1オクターブを12分割する考え方、音階・音名がローマの音型から我々の知っているABCに変わったのは、カロリング朝ルネサンス期(フランク王国をカール大帝が統治していた8世紀末~9世紀初頭)で、どんなに遅くても9世紀には12音は生まれていた。しかし鍵盤はできていなかった」p42 坂本「12音ができていたのに誰も鳴らしていないのは不思議。鳴ってたんですか?」上尾「はっきりしません。分かったら大発見」p43 ピアノが世界に広まった理由 上尾「弦がたくさん付いた琴のような楽器に鍵盤が付いたことにより、鍵盤を押さえれば、だれにでも同じような音が出せるようになった。工業製品として大量生産されて広まった」p44 坂本「絶対君主制が壊れてブルジョワが支配する時代とともに、ピアノは発達していく」※ブルジョワ=商工業富裕層。近代資本主義の始まり。 上尾「同時に、楽譜で音楽を演奏する層が生まれた」


(3)『ユーゴスラヴィア現代史』柴宜弘 2021年08月発行 ユーゴは二度生まれ、二度死んだ。1918年12月に王国として生まれた。1941年4月にナチスドイツによって消えた。1945年11月に社会主義の連邦国家としてまた生まれた。1991年6月にスロベニア(一人当たりGDP250万円)、クロアチア(一人当たりGDP250万円)が独立し、(※他の国はGDP100万円未満。結局カネ)1992年1月にECなど50カ国が承認。ユーゴは73年の命を閉じた。※1917~1991ソ連。 二次大戦後のユーゴは、七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字、一つの国家。チトー大統領、自主管理と非同盟、独自の社会主義国家。2008年、最終的に七国に分解。※(イタリアやオーストリアと国境を接する)スロベニア、(以下南東に)クロアチア、ボスニアヘルツェゴビナ、セルビアモンテネグロ、コソボ、北マケドニア(ギリシアやブルガリアと国境を接する。イタリア~オーストリア~ハンガリー~ルーマニア~ブルガリア~ギリシアと連なる)


(4)『チャリティの帝国 もうひとつのイギリス近現代史』金澤周作 2021年05月発行
(5)『乱れ髪残心剣』森詠 2011年11月発行
(6)『高速の罠』堂場瞬一 2015年03月発行 ※バスをハッキング。「アナザーフェイス」シリーズ。前にも何かを読んだ記憶あり。読みやすい。
(7)『SRO警視庁広域捜査専任特別調査室3 キラークィーン』富樫倫太郎 2011年03月発行 p29 ASDは急性ストレス障害で、 生死が脅かされるようなトラウマを経験することで様々な障害を引きおこす。普通は一ヶ月程度で自然治癒するが、悪化すると、より深刻なPTSD(心的外傷後ストレス障害)になる。 治癒には長い時間がかかる。p72 AはBを昇進させ、Bの独立を防ごうとした。※資本主義の基本。 ※読後感。いわゆるシリアルキラーもの。異常者を敵とするゲームストーリー。やや倦んで読み飛ばしを繰り返す。


(8)『警視庁情報官 [6]ゴーストマネー』濱嘉之 2016年11月発行 ※作者が元公安だけあって、意見がハッキリしているし、データも明示している。データの真偽確認の手間が煩わしいので、きちんとまとめはしないがオモシロイ。p18 話題になることはまずないが、北朝鮮による円の偽札が日本ではかなり流通している。p37 北朝鮮と中国は今でも深く繋がっている。北には(※レアメタルなど)中国が欲しい資源がたくさん眠っているから。p43 イスラエルの都市ネタニヤで杉原千畝没後30年の年、スギハラ通りが完成した。1940年、ナチスから逃げてきたユダヤ人のためにリトアニア日本領事代理の杉原千畝は、日本を通過するためのビザを発給し、六千人の命を救った。この時のユダヤ人が多く移り住んだのがネタニヤ。p43 日本は平和ボケ。隣国の半島は休戦中、奥の大国はいまだ革命半ばのようなのに。ロシアは革命からは足を洗ったようだが、やっていることは昔と同じ。クリミア半島が欲しければ、戦争などやらずに買い取ればよかった。指導者(※プーチン)の判断ミスではないか。p44 本来、護憲を叫ぶのは革新派。※わからない。p45 戦争放棄・軍隊否定は理想だが現実的ではない。日本の社会主義者が九条を守ろうとしているのは、その方が社会主義革命を起こしやすいから。※まだ革命を諦めていないのか?しかしポスキャピとしてノーマネーワールドを実現するという革命ならオモシロイが、具体的にはどんな革命なのか。中国みたいになるのならアホかという話。p45 社会主義者にとって一番の敵は警察と軍隊。日本には自衛隊という名前の立派な軍隊があるにもかかわらず、これを軍隊ではないと通す欺瞞こそが、保守の最大のミス。※これはわかる。p45 EUは国家ではない。EU 大統領も直接選挙で選ばれていない。EU という連合体が大統領を出すことが間違い。G7をやめてEU大統領にすべて任せてはいない。今のEUはドイツの傀儡組織のように見える。p46 ドイツは混迷時代。旧東ドイツの凝り固まった思想を仕込まれたメルケルは焦っている。一人勝ちで優秀だったドイツが、難民政策でいつの間にか偽善国家 と揶揄されている。原子力政策もそう。メルケルは原子力賛成だったが、福島を機に反対に。原発最大推進国フランスから電力を買い、自分たちのリスクを捨てるのがいやらしい。ドイツは国連に冷淡。分担金もたいして払っていない。国連はアメリカも本音ではいらない。トランプが大統領になったら、中国、ロシア、ドイツの分担金の値上げを主張するだろう。※したかどうか不明。p47 日本はお人好しで国連の言いなり、滞納もしない。国連は、中国の軍事パレードに国連総長の出席を許すような組織。国連職員はほぼアメリカ人。アメリカ人は国連を、雇用確保と情報収集の場として活用。だから本音は不要でも22%もの分担金を払っている。が、最近は滞納が続いている。p48 日本がどれだけ金を払っても、安保理でロシアと中国に拒否権。日本が目立てば中国から金をもらったアフリカ諸国が反対。国連第一主義から抜け出せない。日本はいまだに国連に敵対した国として扱われている(敗戦国基底)。分担金以外に、PKOに450億円、WHOやユネスコに300億円、スマトラ沖地震援助金を合わせれば年間1000億円以上を払っている。中国は分担金滞納率65%、韓国84%。国際的には日本は、中韓露と領土問題を抱えている極東の小国。※言い過ぎでは? p49 領土問題なら、露はソ連時代、日ソ中立条約を一方的に反故にして日本を攻撃、米も同意。中華人民共和国は戦勝国ではない。戦勝国は中華民国(台湾) 。中華人民共和国は国内で革命という名の大量殺戮をして、中華民国とすりかわった。これも米は同意。明治以降、中国、朝鮮半島は日本を敵視する癖。二次大戦後、米の庇護下で発展した日本に恐れと嫉妬。p50 建国後イスラエルは戦争続き。自らつかんだ土地ではなく、英が政略的に後押ししたシオニズム運動の成果物。首都エルサレムをバチカンのような独立国にしておけばよかった。三大宗教の聖地だから。ユダヤ人とムスリムは和解できない。エルサレム旧市街は四分割。北東はムスリム、北西はキリスト教徒、南西はアルメニア正教徒、南東はユダヤ人。p52 自身は無神論者に近いが、他人の信仰を否定はしない。彼らに心の安寧があればよい。しかし、イスラム原理主義は宗教を強制し、他宗教を否定するだけでなく殺害までする。受け入れられない。p55 貧しいムスリムの不満のはけ口がIS。EUが受け入れている難民の多くは、犯罪者やIS予備軍。国境の越え方を見てもわかる。鉄条網をくぐり、制止を無視して流入。法を犯している。※命の危機なら法を犯す。しかしその精神構造は平和な町においては危険。そういうことか。p55 難民に与える仕事はどの受入国にもない。※結果は犯罪者になるしかない、か。 p56 難民は戦わずに逃げ出した者。※逃げずに、死んでも戦え、か。そこは考えどころだねえ。p56 難民の中にはISのエージェントがいて、貧しい難民を煽ってISの戦闘員に仕立てる。 p59 フランス人は肌の色に敏感、オーストリアでも感じたが、白人至上主義が根強い。p60 ISはドイツに近い原発を狙ってくる。一番はカットノン原発。フランス人は第一のグラヴリーヌ原発に続く、第二の原発。ドイツ国境わずか10km。p62 次はフェッセンハイム原発。南へ40km行けばスイスのバーゼル。スイス唯一の貿易港、ドイツ・フランス・スイス国境が接し、大型船舶が通航できるライン川最上流の港。『狂気は個人なら稀有、集団なら普通(ニーチェ)』p68 EU理念の政治平等と経済統合は途上国には良いが、限られた先進国には主権の喪失。イギリスの次ならば、ギリシャ、スペイン、イタリアが脱退可能性あり。意外とフランスも(難民テロが発生増加なら)。その時はEU崩壊序章。 p70 サンクトペテルブルクでは下層市民が多いため、未だに凍死者。露で金を持っているのは旧共産党の一部幹部とロシアンマフィアだけ。p71 クリミア半島併合やウクライナ紛争など、西で欧米と対峙している露が日本に擦り寄るのは当然。国内経済は悪化の一途。日本のカネを当てにするしかない。広い露はエネルギー資源開発(石油、天然ガス)やインフラ(病院、上下水道、交通網)が行き渡っていない。シベリアはずっと貧しい。プーチンは領土問題を餌に日本からカネを得たい。p73 現在の露は北朝鮮と変わらない。金正恩とプーチンの違いは独裁者だが世界を俯瞰できること。※領土問題は特別、か。対中、対韓も同様ということになる。p76 アングル:14億円ATM不正引き出し、管理甘い日本狙い撃ちか p83 アメリカが日本の金融機関で一番欲しいのが『ゆうちょ』『かんぽ』。p112 中国の多数の「農民工」とは、農村から都市に出て働き、農村に戸籍。2015年に約二億七千七百人。前年比1%以上増加。広東省だけで二千六百万人を超える農民工が流入。多くは四川省や重慶市の出身。 p130 今後、中国国内でATM不正引き出し犯罪が起これば銀聯(ぎんれん)カードを発行した中国の銀行が損する。中国の超富裕層以外の多くは習近平政府に強い反発。党幹部や高級官僚の姻戚でない者は、どんなに努力しても超富裕層にはなれない。そこで彼らは農民工などを利用して銀行からカネを奪おうとする。p131 ATM不正引き出しが多発すれば中国人民元は暴落し、銀聯カード使用停止だろう。 中国人民銀行の他に四大国有銀行があり、四大銀行で中国全体の資産の八割。一般国民からすれば、どうせ損をするのは政府。政府=共産党幹部。p132 パナマ文書は、世界各国の首脳や富裕層の隠れた資産運用を明らかに。習近平国家主席の姉の夫をはじめ、中国共産党で序列五位の劉雲山政治局常務委員の親族、序列七位の張高麗副首相の親族が、イギリス領バージン諸島の法人の株主になっていた。p134 中国は多くの公安要員を海外に送り「キツネ狩り」。2013年に開始。既に400人を超える汚職官吏が拘束。中国人民銀行によると、1990年代半ばから国外逃亡した官僚や国有企業職員は16,000人を超え、持ち出し金額は15兆2000億円。中国政府は、フランス、オーストラリア、カナダなど主な逃亡国に、回収資金の一部を与える条件で、横領資産回収の協力を。2015年1月、公安部は2014年後半の「キツネ狩り戦果」として、世界69の地点から、689人のキツネを逮捕と発表。10年以上の外逃生活者が117人。p135 中国の南シナ海の主権を否定する国際仲裁裁判所判決について、ASEAN外相会議でも必死の外交工作を進めて逃げ切った感。当事者間で交渉するという逃げ口上。外交が軍を押さえられない。軍事政権に近づいている。人民解放軍の陸軍はサイドビジネスをしなければ高級官僚並みの生活ができないから、現政権への不満が募っている。p147 地下銀行は、銀行法の免許がなく、不正に海外送金する。不法滞在の外国人や犯罪組織の者が不法就労や犯罪で得た資金を母国に送金するために利用。コルレス方式は、金融機関同士の相殺方式。地下銀行も同じ手法なので、為替取引が正規の銀行より手数料が安くて、迅速かつ休日夜間でも現金の送金をする。受け取ったお金を個別送金せず、電話等で現地組織に連絡し、現地のプール資金を振り込む。手数料も一%程度で、為替差益を手数料として扱うことも。日本の大手銀行は、海外送金手数料が最低でも5,000円程度かかる。不法滞在者だけでなく正規の出稼ぎ来日者も頻繁に利用。p148 地下銀行は、日本でやっているのは中国マフィア。本国にも都市部と農村部をつなぐ同様の組織があるが、すべてが中国マフィアではないし、送金業務以外に貸金業務(高利貸し)も。p149 『地下銀行のトライアングル』と呼ばれるマカオ、香港、対岸の広東省。賄賂などの金でマネーロンダリングをする。一昨年(※2014年?)中国国有銀行副頭取が収賄容疑で検察当局に送致。副頭取の一族が裏で地下銀行をしていたようだ。副頭取の後釜はマカオのカジノのオーナーで、副頭取の義理の弟。そのカジノは、副頭取が賭博で大借金。p150 副頭取は共青団派。中国共産党二大派閥は、元国家主席江沢民の太子党派と前国家主席胡錦濤の共青団派。太子党は、中国共産党の高級幹部の子弟等で特権的地位にいるが、世襲的に受け継いだ特権と人脈を基に、中国あるいは華僑社会の政財界に影響力を持つ。共青団は、中国共産主義青年団の略称で、中国共産党の指導のもと14~28歳の若手エリート団員を擁する青年組織。習近平指導部発足後ただちに、王岐山が腐敗官僚の摘発。大半は共青団派。胡錦濤が太子党の薄熙来(はくきらい)を潰したので、習近平は報復した。現在(※2016年?)執行部7人のうち、共青団は李克強(りこっきょう)しかいない。p151 露骨な権力闘争の繰り返し。中国共産党の歴史。昨年(※2015年?)観光客は、フランス、アメリカ、スペイン、中国。この傾向は5年以上変わらない。日本の2.5倍以上の観光客。香港を加えるとフランスに迫る。ユネスコ世界遺産は50以上、イタリアに次ぐ多さ。日本は、香港、マレーシアにも引き離されて、アジアでは6番目。マレーシアのクアラルンプールはペトロナスツインタワーがそびえる美しい街。ランカウイ島などのビーチリゾートでくつろぎ、ボルネオ島のジャングルに癒され、世界遺産マラッカとジョージタウンで歴史に触れる。イースタン&オリエンタルエクスプレスも人気のある乗り物。p159 中国の一億元以上の資産家は四万人、一千万元以上の資産家は七十万人を超える。投資家の六割は〈投資移民制度〉により、昨年(※2015年?)あたりからオーストラリアを中心に子息を海外移住させている。p160 投資移民制度はアメリカ、カナダ、ドイツ、シンガポール、香港なども導入。一定額を投資する外国人に永住権。※まさにキャピタリズム。 オーストラリア人気の理由は、不動産など国内資産に約五億円以上投資し、四年間で百六十日以上国内に滞在すれば永住権が与えられ、英語力証明免除、年齢制限もないから。非白人への排除意識は多くの地域で残っている。白豪主義。p162 中国の巨額マネーロンダリングの原因は中国人富裕層の中国離れ。貧富の格差が広がる中で、富裕層は経済、政治ともに中国の不安定さを感じているので、海外に資産を移すためにマネーロンダリングする。あとは腐敗官僚が、過去約十五年で政府幹部、国営企業幹部一万六千人以上が海外逃亡。持ち出し金額は約十二兆円。中継地点はマカオ。※この話は前出だが。 官僚そのものが犯罪者にしか見えない。※作者は辛辣だね。 p170 警察庁警備局からはあらゆる官公庁に出向している。文科省にも。日本の宗教団体を管理しているのは文科省内の文化庁。p171 北朝鮮では表面的には携帯電話は普及しているが、公的な立場や海外取引をする会社は有線電話が義務付けられている。脱北と造反に異常に気をつかっている。p174 理財商品とは中国で取引される高利回りの資産運用のための投資信託。規模は日本円で195兆円。p183 理財商品は元本保証は無いが、損失補填されることが多い。中国は地方政府に地方債の発行を認めていないので、地方政府は理財商品で金を集めて、不動産開発などに投資し、その後バブルが弾けて巨額の焦げ付きが出るケースが多発。中国の他の経済問題としては偽札の横行。※マネーロンダリング=麻薬取引や犯罪で取得した不正資金など、違法な手段で入手したお金を、架空口座や他人名義口座などを利用して転々と移転することで出所を分からなくして、正当な手段で得たお金と見せかけること。 


(9)『警視庁公安部・青山望[10]一網打尽』濱嘉之 2017年12月発行 ※作者は元公安。勉強になる。オモシロイ。 p103 ランサムウェア。仮想通貨で身代金。企業ターゲット。オレオレ詐欺は人海戦術だが、端末一つで済む。半グレには笑いが止まらない。 p106 アメリカに北朝鮮を攻撃させ、それを中国、ロシアはほくそ笑んで眺めている。※「世界のレアアースの3分の2がある」北朝鮮を米中が取り合うワケ。総価値は10兆ドル以上か p114 米国NSAから、ウィルス拡散に使う攻撃ハッキングソフト「エターナル・ブルー」流出、2017.4ハッカー集団シャドー・ブローカーズが公開。 p115 北朝鮮が運営するハッカー集団『ラザルス』。2009ラザルス活動開始。2013マルウェア「ダークソウル」で、韓国の主要放送局や金融機関をサイバー攻撃し、大量のデータを抹消し、コンピュータが使用不能に。2016バングラデシュ中央銀行から92億円余りが奪われた。 p121 中国の銀聯カード(ぎんれんカード。作中では「銅聯」)。 p122 資本主義社会から金を奪うのが共産主義の正義という(北朝鮮の)解釈。※ただの泥棒。 世界中のサイバーセキュリティ研究者たちは、北朝鮮が自国の口座に何千万ドルものドル建て資金を送金するためのサイバー攻撃を仕掛けている証拠を積み上げてきた。 p123 朝鮮人民軍偵察総局一二一局は優秀なクラッカーを六千人以上抱えている。クラッカー集団『ラザルス』は、一二一局との関係が指摘されている。p133 富裕な独居老人の生活の面倒を見ると言って、チャイニーズマフィアが運営している偽装の高級老人ホームを案内する。半年はそこで生活させておいて、老人ホームは廃業する。老人はすべてを失い、放り出される。 p142 かつて公的資金注入をしなかったら、どれだけの銀行が潰れたか。 p143 なぜ警察は反社団体を撲滅できないか?「(1)そういう団体を使う輩がいるから。(※政治家や社長か)(2)覚醒剤や薬物を買う連中がいるから。(3)自分の子供を正しく育てられない親が多くいるから。親になってはならない大人がたくさんいるから。それを警察の責任にするか? 社会の責任にするか? 警察に犯人の逮捕以上のことを求めているのか? 自分が愛する子供を殺されて(※金をだまし取られて)、犯人を逮捕したら、亡くなった子供を返せと警察に言っているのと同じ。」 p149 中国人民解放軍の海南島基地の信号部隊員ということは、総参謀部第三部の指揮下で育成されたサイバー戦争用部隊員。ワナクライという名のワーム型ランサムウェアは、感染したコンピュータの身代金を仮想通貨で要求。 p155 世界のハッキング行為の四割が中国によるものと言われている。中国政府は世界で最も大規模なハッカーのネットワークを保有しているが、最近は北朝鮮サイバー軍と連携しているのではないかとも言われる。 p156 共産党員は八千万人以上と言われている。幹部クラスになるのに、最も大事なものは金。一般人が共産党員になるためには厳しい審査がある。 p158 習近平 江沢民 胡錦濤 紅二代 中国版アイビーリーグ。※詳細は後日機会があれば。 p159 アイビーリーグはアメリカの名門私立大学八校の総称。創立年が最も古いハーバードは1636年、二番目のイェールが1701年。大統領選挙を見てもわかるように、アメリカではWASP(ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント)とアイビーリーグがエスタブリッシュメント勢力。 p159 中国共産党のリーダー(習近平など)の国家観は「中華人民共和国の将来など考えない。それは愚かだとわかっていても。世襲を行い、自分が為政者である間だけ反革命が起こらなければいい…という感覚になる。中国では十三億人もの敵がいるからしかたない。反革命の際にはせめて自分の子孫は海外に逃げてくれればいい。だから海外に資本流出が始まる。習近平はそれを止めようとしているが、彼も娘をアメリカに留学させている。アメリカにいる中国からの多くの留学生は、親や家族が人質になっているから、再び中国に帰る」p161 「中国共産党のエリートほど中国がよい国とは思っていない。環境問題が例。あの北京や上海の汚れた空気の中で生活することがどれだけ身体に悪いかを理解している。しかし止められない。それが今の中国。それを公式の場で指摘したら中国は態度を豹変させる。アフリカにまで環境破壊を持ち込んでいる。」※ここからアメリカの情報。詳細後日機会があれば。 p162 中国の環境問題は良くならない。繁栄のためなら環境破壊やむなしと考えている。自分たちが豊かになったら取り組もうと。日本や欧米の近代化の結果が今の環境破壊で、そのツケを我々が払うべきではない。 p163 地球環境問題は美味いものを食べ終わった西欧人たちが考えること。我々には関係ない。我々はこれから欲しいものを手に入れる時代になった。北京大学の調べでは中国の貧富の格差は250倍。経済成長が止まり、何億人もの貧困層が生活できなくなったときが、反革命が起こるとき。このままだと汚染で二十年後に中国には住めなくなるとも言われる。 p164 北朝鮮の資源を確保して化石燃料を使用しない新エネルギー国家建設が中国の環境破壊を止める唯一の方法。※そうかねえ? p164 アースオーバーシュートデーとは、ヒトによる自然資源の消費量が、地球が持つ一年分の資源の再生産量と二酸化炭素吸収量を超えた日。いわば地球の使い過ぎ。その年の残された日々を、ヒトは地球の「原資」に手を付けながら貯金を切り崩す「赤字状態」で生活していく。p190 ※マネーロンダリング…日本語でいう資金洗浄のこと。 麻薬取引、脱税、粉飾決算などの犯罪によって得られた資金(汚れたお金)を、資金の出所をわからなくするために、架空または他人名義の金融機関口座などを利用して、転々と送金を繰り返したり、株や債券の購入や大口寄付などを行ったりします。p210 北朝鮮は国家的窃盗団。日本政府機関への不正アクセスは2016年度には711万件。1年間で100万件の増加。4~5秒に1回攻撃されている。


(10)『御庭番の二代目(1)将軍の跡継ぎ』氷月葵 2016年06月発行 ※出だしだが、落ち着いた書きっぷりが好もしい。登場人物は、八代吉宗、息子家重、紀州から吉宗が連れてきた御庭番や同じく紀州から連れてきた小姓時代の田沼意次。時代は吉宗が将軍を継いで二〇年、一七三六年。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中