20200406『21世紀の啓蒙』下 スティーブン・ピンカー 第三部

『21世紀の啓蒙』下 
スティーブン・ピンカー

第三部 理性、科学、ヒューマニズムp227

学者による思想は、その正誤を問わず、大きな力を持っている。世界はそれに支配されている。
学者の思想とは無縁だと思っている大企業のトップも、たいていは過去の経済学者の奴隷である。
狂気じみた政治トップも、実は数年前のどこかの学者の駄文から発想を得て、それを狂気に変えただけだ。
思想の力に比べたら、カネの力など大したことはないと思えてくる。
ジョン・メイナード・ケインズ

目次
第二一章 理性を失わず議論する方法
第二二章 科学軽視の横行
第二三章 ヒューマニズムを改めて擁護

***

第二三章 ヒューマニズムを改めて擁護
ヒューマニズムとは人類の繁栄の最大化
p337
スピノザ「理性に導かれる人間は、他の人々のためにも望むことしか、自分のために望まない」
ドイッチュ「自然法則で禁じられていないものは、適切な知識があれば何でも達成できる」

人が自分の繁栄を望むのと同じやり方で、人類全体が繁栄できるように知識を使うことによって、初めて進歩がもたらされる。

p338
ヒューマニズム運動「神のない良心」
一九三三年「第一マニフェスト」
一九七三年「第二マニフェスト」

二〇〇三年「第三マニフェスト」
一、世界の知識は、観察、実験、合理的分析によって得られる。
二、人間は自然の不可分の一部であり、誰に導かれたわけでもない進化的変化の結果である。
三、倫理的価値は、経験という試練を経た人間の要求と利益から生まれる。
四、人生の満足感は、個々人が人道的理想のために力を尽くすことによって得られる。
五、人間は生来、社会的な存在で、人とのつながりに意味を見出す。
六、社会の利益のために働くことが、個人の幸福を最大化する。

後日

p356
第二部で、人類が実際にどう進歩してきたのかを述べた。
第三部では、その進歩を可能にした物の考え方と、それが続くと思える理由を述べてきた。
第二一章と第二二章で、理性批判と科学批判への反論を終えた。
本章では、ヒューマニズム批判(への反論)を取り上げる。
※次の二つ。
一、宗教的批判 ※有神論的道徳p355
二、ロマン主義的批判(英雄的、部族的、権威主義的) ※ロマン主義的ヒロイズムp355

*** 一、宗教的批判

有神論的道徳からのヒューマニズム批判の中身p357 (~p400)

後日

「基礎物理定数」は神の存在の証拠?p361

「意識のハードプロブレム」は神の存在の証拠?p366

次の問題としても知られる。
一、直覚
二、主観性
三、現象的意識
四、クオリア(意識の質的側面)

イージープロブレム
一、人間がこの世界を安定した三次元物体として感じられるのはなぜか。
二、社会的孤立や組織の損傷に苦しみ、食事やセックスや身体の完全性に喜びをかんじるのはなぜか。
答えは、ダーウィン的適応の結果。
進化心理学によって人間の意識的経験は次々に解明されつつある。知的妄想、道徳感情、審美的反応もその例外ではない。

p367
意識の計算原理と神経生物学的原理も、それほどわかりにくいわけではない。
後日(~p368)

p368
ハードプロブレム
赤が赤に見えるといった主観的体験において、なぜ私たちの誰もがそれを「赤いもの」と感じるのか?
一、わたしの赤とあなたの赤は同じか?
二、コウモリであるとはどのようなことか?
三、哲学的ゾンビ(私たちと同じだが、主観的体験だけを欠いている人間)は存在しうるか?
存在しうるとしたら、「わたし」以外は皆ゾンビなのか?
四、人間そっくりのロボットは意識をもつのか?
五、脳のコネクトーム(神経回路マップ)をクラウドにアップロードできたら不死を得られるのか?
六、スタートレックの転送装置はカーク船長そのものを転送するのか?
それとも彼を殺してそっくりな人間を再構築しているだけなのか?
p369
だが重要なのは、ハードプロブレムが非物質の魂とはなんら関わりがないことだ。意識はすべて神経活動に依存しているという考えと矛盾するものは一つもない。
「概念的」問題として意味がある。
「科学的」問題としては意味がない。

p370
繰り返しになるが、最善の科学によれば、
意識とは「現在の目標、記憶、環境などが表示されるグローバルワークスペース」のようなもの。
前頭頭頂回路における同期発火として脳内に実装されている。
だがそうした理論の最後のひとかけら、
「意識はそのような回路の状態を『これこれのようなもの』と感じる」
は、それ以上説明しようがない事実として受け入れるべきかも。

「心は自分以外に自分を知る手段をもたない。自分の最も奥深い部分を理解することは決してない」(アンブローズ・ビアス『悪魔の辞典』)
後日

*** 二、ロマン主義的批判

ロマン主義的ヒロイズムからのヒューマニズム批判p400(~p420)
(ヒューマニズムの敵を育てたニーチェの思想)p400

後日

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