20200106『文明崩壊』ジャレド・ダイアモンド(上)

20200106『文明崩壊』ジャレド・ダイアモンド(上)

p20
すでにソマリアで、ルワンダで、そして第三世界のいくつかの国で崩壊が現実化した。生態系自死による崩壊は、核戦争や顕現性の疫病をしのぐ地球文明への脅威。環境問題はまず過去の社会を滅亡させた八つ。
一、森林乱伐と植生破壊
二、土壌問題(浸食、塩性化、地力劣化)
三、水資源管理問題
四、鳥獣の乱獲
五、魚介類の乱獲
六、外来種による在来種の駆逐・圧迫
七、人口増大
八、ひとり当たり環境侵害量の増加
次にあらたな四つ。
九、人為的に生み出された気候変動
十、環境に蓄積された有毒化学物質
十一、エネルギー不足
十二、地球の光合成能力の限界
この十二の脅威の大部分が、今後数十年のうちに地球規模で重篤化すると言われている。
※最近のCOP25会議をみると、それまでに問題解決はできそうもない。米中は自国のことしか考えられないようだ。

p191
昔、豊かな資源に恵まれた島に移民がやってきた。いくつかの足りない資源はほかの痩せた島々にあったので交易して手に入れた。しばらくは、すべての島が栄え、人口も増えた。
やがて恵まれた島の人口が増えすぎた。森林乱伐による土壌浸食が起こり、農業生産力が低下した。農産物の輸出も島民がまともに食べることもできなくなった。ついには内乱が広がり、飢えた人々は人肉によって命をつないだ。交易をしていた痩せた島々はさらに悲惨な運命が待っていた。頼みの農産物の輸入が断たれたので、自分たちの島の環境を荒らし始め、生存者がひとりもいなくなるまで破壊し続けた。
この悲劇は、アメリカ合衆国とその交易相手の未来なのか? それはわからない。しかし太平洋の三島で現実に起こった。マンガレヴァ島、ピトケアン島、ヘンダーソン島である。一七九〇年、三島のひとつ、すでに無人島であったピトケアン島にイギリスの戦艦バウンティ号で叛乱を起こした船員たちが逃げ込んだ。そして船員たちで古代ポリネシア人たちの遺跡を発見した。(略)三島の住民たちは自らの環境に被害を与え、自らの生活を破壊してしまったのだ。(略)現代のグローバル化の拡大と、全世界の経済的相互依存性について(利点と同様)リスクを考えてほしい。経済的に重要で、生態学的に脆い多くの地域(例えば石油の産地)が、他の地域(例えば先進国)の生活に影響を及ぼしている。マンガレヴァ島がピトケアン島とヘンダーソン島に影響を及ぼしていたように。
※マンガレヴァ島=先進国。ピトケアン島・ヘンダーソン島=石油産出国。

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