20191126『これからどうする』

『これからどうする』未来のつくり方
2013.6.12
岩波書店
活躍する二二八人の提案
p2
■柄谷行人
戦争放棄せよ。
いまは一八七〇年の帝国主義をくり返している。帝国主義は、国内で儲からなくなった会社が海外に出ることに伴い国の支配権を広げること。
日清戦争の頃。日本は西洋列強と同じ選択をして(脱亜)して、西洋として入亜した。結果憲法九条。
当時のように西洋(アメリカ)につかず、中国にもつかず、戦争放棄せよ。
おそらく日本はアメリカにつく。そして結局戦争放棄することになる。ただし破滅の後に。
※米中戦争が起こり、日本は米国につくが、それは日本の破滅を招く。柄谷さんはそう言っている。らしい意見だなあ。笑
p6
■緒方貞子
世界の多様性と向き合え。北海道の十勝平野では、農機具メーカーが途上国研修員と交流し、各国ニーズな応じた農機具開発。
世界は相互依存。
画一教育をやめよ。異なる意見とのコミュニケーションを通じて、自分の意見を鍛えよ。
p7
■坂本義和 東大名誉教授。国際政治。
※左翼。まあ岩波書店の本だし。相手の嘘は認めない。法的あるいは政治的決着のついた問題について何回謝らせる気なのか。軍事独裁を経た国と一党独裁を続ける国。現在の日中韓は当時の日中韓とはすでに決定的に違う。親の因果が子に報い、はナンセンス。謝罪の本来の意味はすでに消滅している。あるとすれば個人としての心情的追悼のみ。
p10
■テッサ・モーリス-スズキ オーストラリア国立大学教授
※安倍晋三政権たたき。説得力を感じない。
p13
■澤地久枝 ノンフィクション作家
原発ゼロ。日本は小国にかえる。福祉やふるさとや隣人を大切に。自衛隊をなくせ。
p16
■三谷太一郎 東京大学名誉教授。日本政治外交史。
原発危機を解決する展望がない。必要なのは、各国のデモクラシーの実質的な担い手「Active Demos (能動的人民)」の国境を越えた国際共同体をつくることだ。
※非現実的に聞こえる。
p19
■内田樹 作家、武道家
私たちは今「グローバル資本主義と国民国家の利益相反」にいる。国民国家は四〇〇年前に誕生、今その末期。とどめを刺すのはグローバル企業。グローバル企業は国費支出を要求し、「生産拠点を海外に移す」と脅す。
一、法人税率引き下げ
二、労働者賃金引き下げ
三、公害規制緩和
四、原発による安価な電力供給
五、社会的インフラ
結果、国民国家に対する帰属意識が少ない企業ほど国民国家からサービスを期待できる。
国富(税金)を私財に、公共より私欲。なぜか政財界もメディアもこのルールが「世界標準」と言い張る。私欲を優先する国民が一定比率を超えたとき国民国家は終わる。
「トリクルダウン」「選択と集中」いずれも格差を生むだけ。
予測を述べる。
一、階層の二極化の更なる進行
二、低学歴下層労働者の大量発生
三、消費低下、国内市場縮小
四、市民の相互扶助が空洞化
五、極右・排外言説垂れ流し
六、隣国との軍事的緊張が意図的に演出
私のできることは手の届く範囲で相互扶助をすることである。
※悪いことばっかじゃん。でも内田樹さんらしい。結構同意。笑
p21
■加藤典洋 早稲田大学教授、批評家
一番の課題は「地球の有限性」。
※資源、環境、人口、食糧問題。加藤氏は世界委員会の一九八七年の持続可能性の再定義を提案。解説策は述べず。
p25
■上野千鶴子 東京大学名誉教授、社会学者
国連女性差別撤廃委員会は、女性差別撤廃条約加盟国に対して、三年に一度、女性地位の向上推進のための国内政策の進捗を国連に報告する義務を課す。それをもとに各国政府に勧告を与える。
日本政府は二〇〇六年、二〇〇九年、二〇一二年、進捗なしの報告を国連に提出。
勧告は一二項目二六箇条。※内容省略
アクションが必要とされているからウィメンズ・アクション・ネットワークをつくった。
※正直よくわからん。
p28
■大澤真幸 社会学者
大衆は愚かで、エリートである専門家にしか真実はわからない、という「事実」は、古来指摘されてきた民主主義の限界。
政治家は必要な増税でも、それを公約したら当選できないと考える。増税は先送りされる。
一九八九年のソ連革命で大衆は民主主義と西側の豊かな消費社会を同一視していた。しかし民主化はしたものの、経済的に苦しいまま。ここで両者を区別できない大衆は、筋違いにも民主主義を呪い始める。経済史では、非西洋で経済的に成功した国は東アジアに多い。台湾、韓国、ベトナム等(※中国もだろう)は、民主化に先立ってエリート官僚や独裁者による支配を通じて産業化を推進したからよかったのだ、と。しかし先進国の経験は、民主主義はの不信に更なる転回を追加。「支配エリートも実は知らないのでは?」と。原発が安全だ、サブプライムローンなどの金融派生商品は安全だと専門家。雇用不安とデフレの中で、「仕分け」によってわざわざ公共投資を小さくした(素人でも逆効果と思う政策を進めた)民主党エリート。アベノミクスを支えるエコノミストの無知も明らかになるはずだ。
無知が無知を支配している。これが現実。
※未来は予測不可能。景気不景気はコントロール不可。資本主義世界の限界。実体経済をはなれた仮想経済の資本主義ならバブルが起こってははじけて当然。
無知を知ってどうなる。自分に反射せよ。十字架のキリストの懐疑、神への懐疑。懐疑が徹底すれば、キリスト教の誕生に匹敵する転換が生まれるはず。
※自分が信じられるものは何もない、と悟ることか。ニヒリストになる。あるいは親鸞の二種深信、西田幾多郎の絶対矛盾的自己同一か。んなことを庶民に言われてもなあ。
p31
■養老孟司 東京大学名誉教授
「これから、どうする」の答えは簡単。逃げないこと。そうしたらうまく行くのか。そんなことわかりません。人生「やってみなけりゃ、わからない」。本当はそうなのだが、現代人はそれを「無責任」と呼ぶ。そういう人は、自分のすることの結果が、すべて読めているのでしょうね。
※養老孟司さん、相変わらずサイコー。笑

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