20190905『秘密結社の時代』海野弘

20190905『秘密結社の時代』海野弘
p19
『ジゴマ』は、犯行現場にZの字をのこす怪盗団。レオン・サジイ原作の新聞連載小説。一九一一年、ヴェクトラン・ジャッセ監督により映画化、ヒット。日本でもすぐ封切られ、ジゴマ・ブーム。模倣犯あらわれ、上映禁止。江戸川乱歩の映画歴は『ジゴマ』にはじまるといい、怪人二十面相のルーツかも。
p20
同じ一九一一年、ピエール・スーヴェストルとマルセル・アラン共作の小説ファントマ・シリーズ開始。山高帽、仮面、黒装束。一九一三~四年に映画化。ジゴマ、ファントマは第一次世界大戦に向かう時代。
一九二四年、大佛次郎(おさらぎじろう)の鞍馬天狗。
一九三七年、ジゴマやファントマを邦訳したのは久生十蘭(ひさおじゅうらん)。大佛次郎は文壇の後輩久生十蘭の面倒をよくみていた。
p21
『鞍馬天狗』はオークシー男爵夫人の『紅はこべ』(一九〇五年)にヒントを得ている。さらにアメリカのジョンストン・マッカレーの『怪傑ゾロ』(一九一九)も。黒いソンブレロに黒いマスクで馬に乗ってあらわれるゾロは、ダグラス・フェアバンクス主演映画で大ヒット。剣先でZ の字を刻むゾロはジゴマに似ているが、怪盗ではなくヒーロー。
一九三八年(昭和一三)、ジゴマ、ファントマ、ゾロ(、鞍馬天狗)といった大衆文化のヒーローから、アメコミのスーパーマンが誕生。
一九二七年、『赤穂浪士』の蜘蛛の陣十郎(*)は、スパイダーマン(一九六二)のはるかな先祖。

(*)https://www.kusuya.net/%E8%9C%98%E8%9B%9B%E3%81%AE%E9%99%A3%E5%8D%81%E9%83%8E

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