生命に部分はない キンブレル=著 福岡伸一=訳

生命に部分はない キンブレル=著 福岡伸一=訳

キンブレル 弁護士、市民運動家、執筆者。在アメリカ。環境保護、持続可能な農業のあり方を主張。

p10 まえがき

p12 生命の尊重に対して、市場原理は毎回勝利を収めてきた。これまで人間は五百年にわたってこの地球上のあらゆるものを商品化してきたが、その最終局面として「人体」をテクノロジーの対象とし、商品化するにいたった。それはまさに近代市場原理に残された最後の侵略地なのである。

p13 人体そのものを植民地化したことは、近代資本主義の偉業であり、〈人間の精神の中のタブー(神や魂など)〉を解体する過程における最終章である。著者は、実際の値段をはじきだしてみせることによって、人体を切り刻んで競売台の上に並べるという熱意に驚くほどのお金がからむことに注意を喚起してくれる。

賃金を得るために自分の時間を売るにいたったヒトの歴史は、一〇〇年前にかのカール・マルクスによって調べあげられたが、著者のこの作品はその調査を完成したものだ。とうとう自分自身を売り始めた経緯を語ることで、ヒトがその精神性を失っていく最後の段階に読者を誘う。

p14 本書は、テクノロジー(科学)と利潤(貨幣)という二人の神にますますとらわれてゆくヒトの状況を痛々しく綴ったものである。(略)キンブレルいわく、市場で自分自身の部品が高騰するかわりに、ヒトは魂を売り渡した、と。(略)

一九九三年一月六日 ジェレミー・リフキン ワシントンDCにて

p16 目次

一部 人体と部品のあいだ

1 血は商品か

2 臓器移植ビジネス

3 胎児マーケット

二部 赤ちゃん製造工場

4 赤子産業

5 生命の種

6 卵子の値段

7 胚は人間か?

8 出産機械の誕生

9 パーフェクト・ベビー

三部 遺伝子ビジネス

10 遺伝子デザイン

11 他人に差をつける薬

12 人間の遺伝子操作

13 機械化された動物

14 生命に特許を

15 人間性(人間部品)の独占

16 クローン牛をあなたに

四部 人間部品産業との闘い

17 移動機械と神の見えざる手

18 機械論的「からだ」

19 人間モーター

20 貪欲主義

21 悪魔の工場

22 岐路に立つ

23 「からだ」の思考改革

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