迷惑はかけない
世界の片隅でいい
だから
好きにさせてくれ
東の町で子どもが子どもを殺し
西の町で親が子どもを殺し
南の町で電力会社が子どもを殺し
北の町で政府と官僚と国会が子どもを殺す
35℃の部屋で
扇風機はまわり
一つの細胞生物が
呟き叫び歌い吠える
迷惑はかけない
世界の片隅でいい
だから
好きにさせてくれ
何もかも誤解だという
何もかもアイツのせいだという
何もかも愛する君のためだという
何もかも運命だという
青空は青く
夏風はぬるく
清涼飲料水に憧れて
空の硝子コップを見つめてる
一つの細胞生物が
呟き叫び歌い吠える
この世界は
好きにさせてくれそうもないけど
やれることが何もなさそうだ
祭壇に火と花を
ビートとリズムとメロディーを
最後に君のヴォーカルを
そう、それが世界の最終形